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グレートウォーク 〜長城紀行〜(全7回)

第5回「気候」

写真・文=Diego Azubel  訳=榎本ミキ

 寧夏では仲良くなった中国人、馬軍に馬鵬飛(Ma Pengfei)という名前をつけてもらった。「馬鵬飛、飛過長城」。
 長城ウォークがスタートした時はもう冬の始まりだった。昼の気温が風なしでもマイナス20度になった。そんな厳しい状況の中で撮影したりすることは本当にたいへんだった。手袋は厚く、つけたままではビデオにしろ、写真にしろ、撮れたものではなかった。そして手袋をとってみると、1枚の写真をとるのがやっとで、風が吹いていたり、気温が特に低い日などは撮影はほとんど不可能だった。

雪の長城画像

 長城を歩いて2回目の冬、北京の北西あたりを歩いていた時、雪吹雪の中、山間部を通らなければならなかった。3日間、十分な装備もなしに膝までの雪をかきわけ、近くの村に到着するとすぐに靴、靴下、ズボンを乾かさせてもらった。でも深い雪の中を歩くのでいちばん嫌なことは、靴は濡れるのに、その下に何があるか分からないということだ。何回も石にもつまづいたが、それでも足を捻挫したりしなかったのはとてもラッキーだった。
 なんといっても行程に直接影響したのは天候だった。例えば夏の素晴らしい日、1日に平均で30キロメートル歩くことができたが、冬になると、そしてそれが雪の深い場所だと1日に3キロメートル歩くのがやっとだった。
 夏には冬のおよそ2倍の時間を歩くことが出来た。大体夜明け前に起きて6、7時から夜の7時半まで歩けたが、冬には8時か9時にスタートして夕方の6時か7時には疲れきって寝袋に入っていた。
 夏の砂漠では暑すぎて2、3時間ほど休憩しなければならなかったし、砂嵐のときなどは息をする時も砂が入り、口の中はザラザラで、カメラも砂でダメージをうけた。

(2003年8月号掲載)

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インタビュー(ディエゴ・アズベル)
 おまけ(北京長城保護法)
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ディエゴ・アズベル画像5

PROFILE
Diego Azubel(ディエゴ・アズベル) フォトグラファー、アルゼンチン出身。嘉峪関から山海関まで徒歩で長城を歩く。その行程を写真とドキュメンタリー映像で記録。チャリティ基金もたちあげた。
ディエゴ・アズベルのホームページ

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