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グレートウォーク 〜長城紀行〜(全7回)

最終回「旅の終わり」

写真・文=Diego Azubel  訳=榎本ミキ

 旅の最後の1週間を僕と一緒に歩き、そしてその1週間をそれまでの14ヶ月と同じくらい価値のあるものにしてくれた後援者がひとりいる。
 僕は3兄弟の真ん中で、弟のRodrigo(ロドリゴ)とは3年半会っていなかったのだが、そのRodrigoが山海関までの最後の1週間を一緒に歩くためにアルゼンチンから駆けつけてくれたのだ。
 2001年の12 月26日の朝、中国でのメインスポンサーであるInternational SOSのマネージャー・Mark Jacksonさんが、僕がいる場所までRodrigoを連れてきてくれたのだ。そのことは旅の中でもいちばん思い出深いことのひとつになった。実はその10日前、長城を歩いている時に4メートルもの高さのところから転落してしまい、それからというもの体の節々が痛み、長城を歩き終えることができないのではないかと恐れていたのだが、弟が到着し、再会を喜びあった後は、転落からの痛みや、山海関までの最後の山間部での膝の古傷の再発への恐れは驚いたことになくなってしまった。

山海関画像

 12月29日からはInternational SOSのMark Jackson, Sheilagh Anderson や Zhang Huiが渤海湾への最後の距離を一緒に歩くために僕達兄弟に加わった。
 出発してから4000キロメートル、15ヶ月にも及ぶ長城の旅、2001年12月31日、僕たちは山海関にたどりついた。
 長城の旅は数えることが出来ないほどたくさんの思い出とレッスンを残してくれた。多くの友人ができ、そして親友であり、愛する恋人であるNadiaとも出会うことができた。
 徒歩での長い旅ではあったけれども、これだけは確かなことがある。
 長城での時間は何ものにも代え難い素晴らしいもので、僕は一生忘れることはないだろう。

(2003年10月号掲載)

第1回 第2回 第3回 第4回 第5回 第6回 最終回 
インタビュー(ディエゴ・アズベル)
 おまけ(北京長城保護法)
第1回 第2回 第3回
第4回 第5回 第6回
最終回 インタビュー(ディエゴ・アズベル) おまけ(北京長城保護法)
ディエゴ・アズベルと弟の画像

PROFILE
Diego Azubel(ディエゴ・アズベル) フォトグラファー、アルゼンチン出身。嘉峪関から山海関まで徒歩で長城を歩く。その行程を写真とドキュメンタリー映像で記録。チャリティ基金もたちあげた。
ディエゴ・アズベルのホームページ

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