項羽と劉邦の戦いのなかの項羽の最後を描く四面楚歌のシーンです。名優梅蘭芳(メイランファン)の代表作の一つで、映画「覇王別姫−さらばわが愛」でもよく知られた作品です。
(ストーリー)
中国を統一した秦の始皇帝が亡くなるとたちまち各地で無数の英雄が挙兵しました。勝ち残ったのは項羽と劉邦(りゅうほう)の二人です。覇王項羽は戦場では無敗を誇る勇将でしたが謀略や諜報戦で劉邦側に負け、とうとう垓下の地で劉邦軍に包囲されます。ある夜四方の敵陣から故郷の楚歌が聞こえてきたため、故郷はすでに敵軍に制圧されてしまったものと思います。項羽は自分の最期が近いことを知り、軍営の中で妃の虞姫と別れの杯をかわします。戦況が厳しいことを悟った虞姫は項羽の足手まといになることを恐れ、見事に剣舞を舞ったのち自刎して果ててしまいます。 |