中国における経済の中心は上海ですが、政治の中心地・北京には政府との交渉を行う等の理由で中国総代表の方が数多く滞在していらっしゃいます。「企業のトップに直接お話を伺う」という企画には以前から大変興味があり、編集長に声をかけていただいた際には二つ返事で引き受けさせていただきました。
今はインターネット等で多くの情報が得られますので、まず、その企業や業界における競合社等について調べ、可能な場合には実際に働いている同年代の駐在員の方々に話を聞いてから臨んでいます。とはいえ、実際にお会いしてみないと分からない点ばかり、また時間も1時間ほどと限られていますので何時も緊張しますね。失礼がないよう、「教えてください」という気持ちを忘れないように心がけています。
日系企業の底力を再確認するのはもちろん、「文字で残す作業への愛着」が生まれたように感じます。これまで私はテレビやラジオなどでインタビューを行うことが多かったのですが、その際、取材後はディレクターの方と一緒にどこを使うか、足りない情報は何かと共同作業で取り組んできました。雑誌の場合は、主にこの作業を1人で行うので、いつも難産です。提出後も、ここを使えばよかった、もっとうまく表現できたはずと感じています。しかし雑誌を実際手にした時の喜びや取材先や読者の方から反応を頂いた時の思いは、次回への活力となっています。
お話を伺うたび、文化、歴史の異なる中国で愛されるものづくり、高いサービスを提供し続ける日系企業の力を実感しています。頑張れ!日系企業という気持ちを込め、今後はこれまで以上に積極的に働きかけを行い、またトップの方々の暖かい人柄、情熱がにじみ出るような文章を目指したいと思います。 最後に、これまで様々な方のご協力を得て連載を行うことができました。感謝するとともに、皆様に今後も変わらぬご指導をお願いしたいと思います。
(2006年1月6日)
PROFILE NHK静岡放送局を皮切りに、アナウンス業に従事。2004年より北京に在住し、中国のマスメディア、北東アジア国際政治を研究中。また、企業セミナーの司会や執筆活動などを行う。 吉川すみブログ